東急

EriTanaka

企業をつなげる。
未来へつながる。

田中 愛理生活サービス事業部 事業推進部 ICT事業企画課 兼 ヘルスケア推進課
2013年新卒入社 コミュニティ福祉学部 コミュニティ政策学科
※所属・業務内容は取材当時のものです。

出典:https://www.connected-home.jp/

「長生きしたって、楽しくない」。
田中の大好きな祖母は、ときどきそう口にした。表情は明るかったし、いま思えば冗談半分だったのだろう。それでも田中は悲しかった。長生きが、楽しくないなんて。

大学で福祉を学んだのも、その想いがずっと引っかかっていたからだ。卒業したら、介護関係の企業に入るつもりでいた。だが、電車の中でたまたま見かけた広告が、思いがけないヒントをくれた。謳われていたのは東急グループのデイサービス。そうか。東急グループにもこういうサービスがあるのか。ぼんやりそう思ったあと、急にぴんと来た。介護だけじゃない。東急株式会社なら、高齢者のためにできることがたくさんありそうだ。「日本一住みたい沿線へ」。その合言葉が、田中の中ではこう変換された。「日本一シニアが元気な沿線へ」。

その後、生活サービス事業部に配属された田中は、事業部長からこんな話をされた。
「日本のスマートホームは、このままじゃいけない」。
海外に比べ、日本におけるスマートホーム化の波は、穏やかすぎるほど穏やかだ。一方で、海外の勢いはすさまじく、差が開くばかりである。このままでは、スマートホームの国内定着などおぼつかない。

「アライアンスでやれないか」。
それが事業部長のアイデアだった。事業も技術もさまざまな企業が、IoTで暮らしを変えていくために結集する。そのことで、日本のスマートホームを進化させていく。田中たちはまず、コンセプトを練り上げた。このアライアンスで何を解決したいのか。日本の暮らしに、何をもたらしたいのか。想いを詰め込むばかりではなく、きちんと伝わる形になっているかどうかを繰り返し検証する。やがて「コネクテッドホーム アライアンス」の構想が完成した資料をたずさえて、チームみんなで多数の企業を訪問した。結果は、想像を大きく超えた。国内の名だたる企業が、次々に参加の名乗りを上げたのだ。その数、じつに77社。記者会見にも多くのメディアが集まり、幸先のいいスタートを切ることができた。

それでも、運営を担う田中はむしろ気を引き締める。多種多様な業種が一堂に会することはアライアンスの強みだが、当然のことながら、それぞれに異なる文化や慣習を持つ。また、スマートホームというテーマで団結してはいるものの、たとえばスピード感や参加動機など、わずかに温度差もある。きちんと足並みを揃えることでアライアンスの力を最大化しつつ、参加する各社の満足度も高く保ちたい。そのために、「健康」「防災」といったいくつかのテーマを設け、各テーマに関心の高い企業同士でチームを組んだ。共通する目的意識のもと、より強く連携してもらうための仕掛けだ。次々に新技術が台頭するIoTの世界は、陳腐化も速い。だからこそ、同じ方向を向いて進むことで、スピードを上げていきたい。

東急株式会社は、まるで「台風の目」のような会社だと田中は思う。思いがけないところから新しいアイデアが芽生え、周囲を巻き込みながら大きくなっていく。いつかは、自分も。とりわけ、シニア向けサービスをいつか手がけたいという田中にとって、スマートホームにはたくさんのヒントが詰まっていそうだ。

ちなみに田中は、プライベートでの「スマートホーム化」を、まもなく実行しようとしている。もちろん、大好きな祖母の暮らす家で。

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