鉄道事業 新線プロジェクト

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THEME

移動と地域を活性化させる
東急の新線ネットワーク構築プロジェクト

DIVISON

# 鉄道

OUTLINE

現状に留まることなく、進化を続ける東急線のネットワーク。羽田空港へのアクセスを向上させる新空港線プロジェクトや、未来を見据えたネットワーク構想に携わるメンバーの対談から、「東急の目指す移動の未来」に迫る。

MEMBER

Yu Kojima2016年 中途入社
東急電鉄(株) 鉄道事業本部 技術戦略部 技術企画課

新卒で国内の主要鉄道会社に入社し、保線業務などに携わる。2016年に東急電鉄に転職し、 大井町線急行7両化や目黒線8両化・奥沢駅改修工事、ホームドア設置工事などを経験。2023年より新空港線事業を担当する。

Kenji Kuroda2018年 新卒入社
東急電鉄(株) 鉄道事業本部 技術戦略部 技術企画課

新卒で運輸部に所属し、乗務員監督業務システムのリプレースや東横線ワンマン運転化プロジェクトを担当。2025年に技術戦略部に異動し、鉄道ネットワークの将来計画立案に携わる。

SECTION 01 プロジェクトの使命

東急線をより便利に、より快適にするための
新線ネットワーク実現に向けて

Kojima
私が担当している新空港線(第一期整備)事業は、東急・JR蒲田駅と京急蒲田駅間を繋ぐ新規路線と、東急多摩川線に乗り入れるために矢口渡駅付近から蒲田駅間を地下化する区間を整備する事業です。鉄道ネットワークの拡充による羽田空港アクセス強化は、国際都市としての東京の魅力を一層高め、広域的なアクセス利便性の向上や、まちづくりと連携した地域の活性化などが期待されています。昭和末期から大田区で構想が進められており、2000年運輸政策審議会や2016年交通政策審議会の答申での位置づけを経て、2022年に整備を担う第三セクター(羽田エアポートライン株式会社)を設立し、今年計画が認定され本格的に事業が始動しました。

Kuroda
私が携わっているのは、中期事業戦略の一つに据えられている鉄道ネットワーク価値の最大化に向けた将来ネットワーク計画や既存設備改良計画の策定です。将来予測される人口動態や、東急の鉄道事業を取り巻く外部環境を想定しつつ、東急線ネットワークの課題を洗い出し、どのように解決すべきか戦略や企画を構想しています。「東急線なら、行きたい街へ行きやすい・訪れやすい、ストレスフリーに移動できる」と思っていただけるよう、お客様視点に立って東急線のあるべき姿を検討中です。

SECTION 02 実現ストーリー

様々なステークホルダーと協働して
課題を一つひとつ着実に解決して推進

Kojima
新空港線事業は、整備主体となる羽田エアポートライン株式会社や、共同で事業を推進する大田区をはじめとした、多くの関係者との調整や協力が必要な事業です。また、東急の社内でも、工務・電気・車両をはじめとした各部やまちづくりにかかわる開発部門などと協力して推進する必要があります。様々なステークホルダーがいるなかで、合意を得ながらプロジェクトを進めていくのが難しさであり、やりがいでもありますね。黒田さんは東急線ネットワークの課題やあるべき姿を検討していますが、どのように取り組んでいますか?

Kuroda
行政が公表している基幹統計データなどを参考に、将来の人口動態を予測しながら、例えばテレワーク進展などの働き方の多様化、働き手の多様化といった外部環境の変化を踏まえて、将来の東急線は何が求められるかを常に意識しながら、検討を進めています。そのため、データ等の裏付けを得ながら、時間的にも空間的にも広い視野で検討することが求められていますね。現在の技術戦略部に異動する前は、政策研究大学院大学に派遣していただき、データサイエンスや統計学を学びました。そこで触れた需要予測や政策立案などの考え方は、今の仕事に活かされています。小嶋さんはスキームが決まったなかでのプロジェクト推進をされていますが、具体的にどう調整を進められているのでしょうか?

Kojima
お互いの立場を理解しながら、一つひとつ課題を解決して合意形成していますね。そのためにも、要望や課題を整理しながら調整を進めています。

SECTION 03 プロジェクトの反響

誰にとっても利用しやすい新線開発が
東急の価値を向上させる

Kuroda
未来の東急線ネットワークを構想するプロジェクトに対し、社内からは期待を寄せられていると感じています。一方で、様々な価値観を持つ社員それぞれが「未来はこうあるべき」という思いを抱えているため、それらをまとめるのは、一筋縄ではいかないと考えています。より良い東急線ネットワークにしたいという願いは共通していますが、具体的な施策となると必ずしも意見が一致するわけではありません。皆が納得できる施策に落とし込んでいくために、今も試行錯誤を重ねています。小嶋さんの新空港線プロジェクトは、世間からも大きな反響がありましたよね。

Kojima
そうですね。営業構想が認定された際は、新聞紙面でも大きく取り上げていただき、社会的にも大きな影響を与えるプロジェクトに携わっているのだと実感をしました。これまでも改良工事を中心に携わっておりましたが、新線プロジェクトはなかなか経験できるものではなく、自身の成長にもつながっています。2023年3月に開業した新横浜線で新幹線アクセスが向上したことに続き、新空港線によりさらにネットワークが拡充し羽田空港へのアクセスが向上することで、「東急線はどんどん便利になっていくな」とお客様に思っていただくことで、当社の沿線価値も向上していくのではと考えています。

Kuroda
誰にとっても利用しやすく便利な東急線でありたいですよね。日本は少子高齢化が進んでいますが、高齢になるにつれ、外出する機会が減ってきてしまうのではないかと思っています。しかし、移動のしやすさや移動したくなる目的があれば、移動の総量を変えられるはずです。人口動態が変わるなかでも、「東急線を使って沿線の魅力的なまちに出かけたい」と思っていただけるようにしたいです。

SECTION 04 私たちにとっての「まちづくり」

少子高齢化や社会の変化が加速しても
「移動したくなる」まちづくりを

Kojima
私は前職も鉄道会社だったのですが、都市部以外にも広域に路線を抱える企業であり、維持管理の業務を中心に行っておりました。東急は、東京都西南部から神奈川県東部の都心部の路線を運営しており、創業以来、鉄道ネットワークの拡充と強化に取り組み続けています。そのような環境の中で、若手のうちから大規模プロジェクトに主体的に関わり、東急線の利便性向上に貢献できる社風であるのも魅力的ですね。グループ内の各事業・地域と連携した駅周辺のまちづくりなど、長期的思考で未来を見据えたまちづくりに貢献していきたいです。

Kuroda
鉄道での移動が不便だと感じられると、気軽に外出できず移動範囲や移動する頻度が減ってしまうのではないかと危惧しています。人々の移動範囲が狭くなり、人の行き交いが減ってしまうと、街の活気もなくなってしまいます。そんな未来を防ぐためにも、「行きたい街へ訪れやすい、ストレスフリーに移動できる」、そんな東急線ネットワークを構想し、実現することで、移動したくなる仕組みをつくり上げてまちを盛り上げたいですね。将来に渡って東急沿線は活気づいており、そのベースには移動したくなる鉄道がある。この理想に向かって、これからも施策に取り組んでいきたいと思います。

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